One Controlでペダルボードをグレードアップしよう!

One Controlでペダルボードをグレードアップしよう!

One Controlには、ペダルボードをさらに快適に操作したり、美しく仕上げるために必要な機器が多数あります。

今回は、そんな多くのOne Control製品の中から、プログラマブルスイッチャー、アイソレートパワーサプライ、パッチケーブルキットを使い、ペダルボードがどのようにアップグレードできるのかを解説します。

CONTENTS

 

 

プログラマブルスイッチャーとは

プログラマブルスイッチャーは、本体のエフェクトループに接続されたエフェクトのON/OFFをまとめて管理することのできるスイッチャーです。
複数のエフェクトを同時にON/OFF操作をするのは大変ですが、プログラマブルスイッチャーならそれをフットスイッチ1つで操作することができます。

事前にプリセット(プログラム)しておいたON/OFFの組み合わせを呼び出すように操作することで、例えば接続順1、3、4番目をONにした状態から、即座に2、5番目のエフェクトだけをONにする状態にする、といった操作ができます。

プログラマブルスイッチャーにできること

・複数のエフェクトのON/OFFを同時に操作
・セパレートループを持つ機種では、アンプ前とアンプのエフェクトループのエフェクトも同時に操作
・MIDIに対応している機種では、MIDIシグナルを送信したり、MIDIシグナルを受信して動作させることも可能

One Controlのプログラマブルスイッチャー

One Controlプログラマブルスイッチャーの中で最もシンプルでコンパクトです。6つのエフェクトループを持ち、最大100のプリセットを保存できます。
操作も簡単で、マスターバイパス機能や最大バンク設定機能など、操作性も高く扱いやすいスイッチャーです。

ボタンを押すだけのプログラムがとにかく簡単で、Agamidae Tail Loopと並んで人気のプログラマブルスイッチャーです。4つのエフェクトループと1つのセパレートループを搭載し、インプット部にバッファも装備。セパレートループはラッチスイッチとして使うこともできます。
最大50までのプリセットを保存することができます。
マスターバイパスやバンクの最小・最大設定機能も搭載。

コンパクトなサイズのOne Controlプログラマブルスイッチャーで、MIDI機能を備えるのがCaiman Tail Loopです。バッファと5つのエフェクトループと2つのラッチ/アンラッチスイッチ(切り替え可能)を搭載。そしてMIDI IN・OUT機能があります。 150のプリセットを保存することができ、プリセットごとに各エフェクトループのON/OFFだけでなく5つのMIDI PCと5つのMIDI CCを送信することができます。(MIDIチャンネル1~5)

One Controlを代表するプログラマブルスイッチャーとして、多くのアーティストの方にもご使用いただいているのがこのOC10です。
バッファと7つのエフェクトループと3つのセパレートループを搭載。セパレートループはそれぞれラッチスイッチとしても使用できます。
70のプリセットを保存することができ、MIDIチャンネル1・PC番号固定ながら、簡易的なMIDI PC送信機能もあります。また、2台のOC10をリンクさせることも可能です。

One Control最高峰のプログラマブルスイッチャーです。バッファ、7つのエフェクトループと3つのセパレートループを搭載し、MIDI PCとCCを各16ずつ、同時に送信可能。アプリを使えば、16のMIDIシグナルを1~16チャンネル各1つ、1~8チャンネル各2つ、1~4チャンネル各4つの3モードから選択できます。
プリセットは168種類保存でき、3つのフットスイッチと8PIN DIN端子によるスイッチングも可能。
モバイルアプリWING LINKによるワイヤレス設定で、MIDIチャンネルや様々な設定ができます。
プログラマブルスイッチャーを駆使してペダルボードをさらに快適に操作できるようにしましょう。

 

 

また、ペダルボードにあると便利なのが、ジャンクションボックスです。

ジャンクションボックスとは

ペダルボードに簡単にインプットとアウトプットを追加。ボードをすっきりとまとめ、スペースを無駄にすることなく、かつ転換のスピードも上げる。ジャンクションボックスを使うことで、ボードがさらにアップデートされます。
ペダルボードに入出力端子を追加する。単にそれだけのジャンクションボックス。スルーボックスとも呼ばれるこの機材。この小さなジャンクションボックスが、ペダルボードを大きく変えることができます。
インプットとアウトプットを1ヶ所にまとめることでペダルボードの端までエフェクターを使用することができるようになります。

ジャンクションボックスの最小型にバッファも搭載した便利なツールです。AとBの2つのインプット・アウトプット端子を搭載。A側はバッファを搭載。その代わり、INとOUTが決まっています。B側にはバッファはなく、接続方向も決まりはありません。
ペダルボードの入出力としてだけでなく、インプットやアウトプットバッファのように使うこともできます。

ミニサイズのジャンクションボックスだけでなく、より複雑なシステムにも対応するよう作られたのが、Pedal Board Junction Box 4Mです。
5系統の入出力端子があります。そのうち1と2はモノラルで、筐体を含めてグランドが接続されています。
3、4、MIDIのグランドはリフトしていて、3と4はステレオTRS端子も接続できます。 端子1と2はモノラルTSケーブル用端子で、一般的なペダルボードの入出力にご使用いただけます。TRS端子の端子3と4も、エフェクターのインプットとアウトプットとして使うことができます。グランドリフトすることでアンプのエフェクトループを用いた4ケーブルメソッド接続や、TRS端子を使うアンプのフットスイッチを接続するように使うこともできます。

 

 

ジャンクションボックスとプログラマブルスイッチャーで操作性やボードのスペースを向上させたら、次は電源も見直してみましょう。

アイソレートパワーサプライとは

エフェクターを多数使用すると、電源という問題が出てきます。

1台であれば、アダプターを直接エフェクターに接続すれば問題ありませんが、それを10台にやるとアダプターが10個必要になります。

それはとても不便。そこで使われるのがパワーサプライです。パワーサプライは、エフェクター複数台にまとめて電源を供給します。

シンプルなパワーサプライは、電源を並列に分けます。それぞれ保護回路など工夫が凝らされていますが、基本的に並列に電源を分けているものが一般的なパワーサプライです。

アイソレートパワーサプライは、1台のパワーサプライで複数に電源を供給するのはもちろん同じ、ですが、電源という視点から見ると、各出力端子がそれぞれ1つのアダプターと同様に動作しているものです。電源は、分割して複数に使うとノイズの混入があったり、一部ヴィンテージペダルには使えなかったり、様々なことが起こります。それらを解決してしまうのがアイソレートパワーサプライです。

Distro MkIIは、DCアウトが個別に独立して絶縁(アイソレート)されているアイソレートパワーサプライです。サイズは、一般的なコンパクトペダルと同等。これだけの機能を備えたパワーサプライとしては驚異的な小ささです。
側面には、4つのDC9V/500mA端子を搭載。500mAなので現在主流となっている多くのデジタルペダルも動作します。
手前側には6つのDCアウトを搭載。うち4つは9V/80mA、1つは9V/250mA、そしてもう1つは9V/250mA~18V/125mAに可変できるSAGアウトです。
完全独立型ですので、デジタルペダルとアナログペダルの混合によるノイズの混入もなく、さらに、センタープラスのエフェクター(別売変換ケーブル使用)とセンターマイナスのエフェクターを同時に駆動させることもできます。

アイソレートパワーサプライでノイズが少ないと言われる理由は、各電源端子が独立していて、他の電源端子からのノイズや影響を考慮しなくて良いからです。これが顕著なのはデジタルエフェクトとアナログエフェクトの混在時です。従来の電源分岐のみのパワーサプライでは、デジタルエフェクト由来のクロック周波数がアナログエフェクトに影響し、ノイズが出てしまうことがありました。
アイソレートパワーサプライはそういった影響がなく、安心して使うことができるのが大きなポイントです。

一方、今多くあるアイソレートパワーサプライには、かつてのアイソレートパワーサプライとは違った特性があります。
かつて、アイソレート(独立型)パワーサプライは大きくて重たく、大容量電流は供給ができませんでした。理由はトランスを使っていたから。現在のアイソレートパワーサプライの主流はスイッチング方式という電源で、大容量出力の電源アダプターと同様の構造となっています。

500mAといった大容量出力を持つパワーサプライは、スイッチング方式であることが一般的です。特にコンパクトかつ大容量なのは間違いなくスイッチング方式となります。物理的にトランスが入らないためです。

しかし、この大容量電流端子が電源ノイズにつながる場合があります。ごく一部のエフェクターで起こることで、多くのエフェクターでは問題ないことが多いのですが、まれに”アイソレートパワーサプライを使っているのにノイズが出る”というお問い合わせをいただきます。パワーサプライはアイソレートだから、エフェクターが原因でノイズが出ているのでは、と思ってしまうことはあると思います。もちろん、疑問があればすぐにお問い合わせいただける方がありがたいことです。

アイソレートパワーサプライでも電源ノイズが出る…この問題を解決するため、Distro MKII Isolatedでは80mA出力端子があります。近年のアイソレートパワーサプライでは、出力端子ごとの電流容量を大きくし、合計の最大容量を制限する場合もあります。大容量=便利なのは間違いありませんから、その考え方はとても正しいと思います。
しかし、One Controlではそれでも80mA出力端子を装備しました。

これは、大容量電流端子でノイズが出やすいエフェクターの例です。エフェクターが悪いというより、回路構造上どうしてもノイズが出てしまうことがあります。こういったエフェクターは、80mA端子をご使用いただくことで、電源ノイズを気にすることなくご使用いただくことができます。

 

 

操作性が高まり、電源も完璧。ペダルボードはほぼ完成と言えるでしょう。 最後に、美しさをプラスしてみましょう。自分でパッチケーブルを作って、必要な長さのカスタムケーブルでペダルボードを完成させましょう。

パッチケーブルキットとは

ペダルボードを作成するために必要な、パッチケーブル。ケーブルは長さや端子の形、角度を合わせるだけで、ペダルボードの見た目や操作性ががらっと変わります。自分だけのペダルボードを完成させるために、ケーブルを自分で作ることはとても重要です。

パッチケーブルキットのメリットとデメリット

はんだを使用しないパッチケーブルキットのメリットは、手軽に作ることができ、簡単にメンテナンスもできることです。ボードのエフェクターの構成が変わってもすぐに対処することができるのがはんだなしのパッチケーブルならでは。

デメリットとしては、はんだを使うパッチケーブルと比べるとメンテナンスが必要になることです。ネジでプラグが固定されているのですが、どんなネジも物理的に緩んでしまうことがあるため、時々ネジの様子をチェックして締め直すことが必要になります。

One Control CrocTeeth Solder Free KITは、これ自体で合計3m、5本のケーブルを作ることができるキットです。
はんだ付けは不要。独自構造のプラグにより、ストレートとL字のどちらに使うこともできます。

中には、まずプラグが10個並んでいます。黒いのはプラグのキャップです。左上にはネジなどが入っています。

その下には、ケーブル3mと、制作に便利な冶具とテスターが入っています。
早速ケーブルを作っていきます。まずは、ケーブルを必要な長さに切ります。一般的な工作用のハサミで問題ありません。

ケーブルをカットしたところです。この断面を見ると

このようになっています。中心にあるのが芯線で、音のシグナルが通るところ。周りにぐるっとあるのがシールドで、ノイズなど不要な成分を通すところです。

次に、プラグの中を覗いてみると、ちょっと見えにくいのですが、プラグの中心に針が出ているのがわかると思います。この針が芯線に刺さることで、プラグのTip(先端)にオーディオシグナルが通り、周囲のシールド線はプラグのSleeve(根元)に通ります。

では、切ったケーブルの先端から1.2~1.5cmほど、皮膜を剥きましょう。なれないうちは1.5cm程度剥く方がよいかもしれません。ここはハサミでゆっくりと剥いてみましょう。(ケーブルストリッパーをお持ちなら、もちろんお使いいただけます。)

ここがポイントです。剥いた部分の先端からシールド線を少しほぐします。

そして、このように芯線とその周りの絶縁部分をすこし残します。こうすることで、より確実にプラグにシグナルを送ることができます。

そのまま、ケーブルを奥までしっかり挿し込んだら、一度抜いてみましょう。

正しくケーブルが挿し込まれていると、このように芯線の部分に穴が開きます。ここに針が刺さったことがわかります。ここがずれていると、正しく音が出ませんので、もしずれている場合は先程剥いたシールド線のバランスや先端の曲げなどを調整して、芯線に針が間違いなく刺さるようにします。

続いて、プラグのキャップを入れます。L字の場合はこのように。

ストレートの場合は、このように(先にキャップを通しておくと楽です。

L字なら、最後にゴムの蓋をして、完成です。 こうして自分だけのボードに最適なケーブルを作ります。

ペダルボードをさらにアップグレードして、最高のボードを作ってみましょう!